彼らが本気で編むときは、読了

感想・書評

とにかく優しい物語だった。

こんにちは〜とうふちゃんです。先日、ずっと読んでいた「彼らが本気で編むときは、」読了しました!とってもほっこりする物語でもあり、考えさせられる小説でした。

【STORY】

優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、

彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ

そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。

桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。(アマゾン引用)

まず、物語の「キー」でもあるリンコ。とにかく優しくて思いやりに溢れ、常に相手を思いやる事のできるそんな人です。リンコがそういう人柄だからなのか、周りの人も思いやりに溢れています。しかし、交際相手のマキオの姪っ子、トモが現れ、トモを取り巻く人間関係にも関わっていくことで、少しづつ状況が変わります。

「リンコさんはこんなに優しくていい人なのになんでそんなこと言うの!?」と思ってしまう場面も正直たくさんありました。が、これがきっとトランスジェンダーの方が苦労される現実なのだとも思いました。

どんなに人柄が素敵でも、心無い人たちから受ける差別。そんな場面に胸が苦しくもなりました。ですが・・・、そんな場面を救ってくれるのもやっぱり人でもあり・・・・。リンコさん自身が温かい人だからこそ、差別に対し「そんなことない!」と反論してくれる人が居るのだなと思いました。

また、タイトルにもあるように編み物に没頭し、嫌だったことをその相手ではなく編み物にぶつける。そういうところにもリンコの優しさがわかります。

相手を思いやる。そんなことがみんなできたら、優しい世界が広がっていそうですね!心温まる物語です。気になった方はぜひ読んでみていただきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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