タイトルからして惹かれる1冊
こんにちは〜とうふちゃんです。本日は原田マハさんの「あなたは、誰かの大切な人」を読了しましたのでレビューしていきたいと思います(^^)タイトルからして惹かれてしまう1冊でした🤗

あらすじ
勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは……(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。
文庫版刊行に寄せて 原田マハ
「見知らぬ町を歩くとき、心地よい風が吹き、なんともいえない幸福感に包まれることがある。それはきっと、おだやかな日常がそこにあるからだ。その日常は、誰かが誰かを大切に思っているからこそ、そこにあるのだ。
あなたがもしも、いま、なんということのない日々を生きているとしたら、それはきっと、あなたが誰かの大切な人であることの証しだ。それが言いたくて、私は、この物語たちを書いた。あなたは、きっと、誰かの大切な人。どうか、それを忘れないで。」
最後の伝言 Save the Last Dance for Me―母が亡くなった。だが、告別式に父の姿はない。父は色男な以外はまったくの能無し。典型的な「髪結いの亭主」だった……。
月夜のアボカド A Gift from Ester´s Kitchen―メキシコ系アメリカ人の友人エスター。彼女は60歳で結婚をして、5年後に夫と死別したのだという。その愛の物語とは……!?
無用の人 Birthday Surprise―勤務先の美術館に宅配便が届いた。差出人はひと月前に他界した父。母には疎まれながらも、現代アートを理解してくれて……。
緑陰のマナ Manna in the Green Shadow―イスタンブールを訪れた。トルコを紹介する小説を書くために。そこで聞いたトルコの春巻と、母親の味の話は……。
波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach―学時代の同級生ナガラとは年に4回くらい旅をしている。今回、近場の赤穂温泉を選んだのには訳があって……。
皿の上の孤独 Barragan´s Solitude―メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸までやってきた。かつてのビジネスパートナーの「目」になるために……。(アマゾン引用)
感想
今回、この本を手に取ったきっかけはタイトルでした。「あなたは、誰かの大切な人」という、魅了的なタイトルに、思わず手にとり購入しました。短編集になっていたので読みやすく、私のお気に入りは「最後の伝言」でした。やや自由奔放な父の姿が自身の(私の父)父と重なり読みやすかったです笑。 どの物語も優しさに溢れていてじんわり温かくなる物語。タイトルにもあるように、自分も誰かの大切な人であり、また友人や恋人も誰かの大切な人であることを気づかせてくれる本です。今、誰からも大切に思われていないと思っても、振り返ればもう亡くなった方から大切に思われてたこともあるだろうし、気付かないだけで今身近に大切に思ってくれている人がいるかもしれない・・・はたまたこれから出会う人がそうかも知れない。ともかく、誰もが「大切な人」なのだなと気づかせてくれたとても優しい物語です・・・。
気になった方は読んでみてね!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

おまけ「昨日の茶太郎😇」
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