「光のとこにいてね」読了しました

感想・書評

不思議な関係・・・だけど羨ましい関係。

こんにちは。とうふちゃんです。先日、一穂ミチさん著・「光のとこにいてね」を読了しました。あらすじとしては、

ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語―― (amazon引用)

といった感じです。

読んだ感想としては、率直に果遠と結珠(主人公)の関係が愛おしく・羨ましく感じました。自分自身のことをまっすぐに想ってくれる存在があることは、想像以上に人を強くしてくれるんだなと思いました・・・。  友達関係って結構難しくて、女の子同士の場合邪念というか、妬みや嫉みが入ってきたりすると思うんですけど、果遠と結珠の関係にはそういう感じがまったくないんです。ほんとに、純粋に互いを想ってる。そこが、家族以外交流がない私には強烈に羨ましかったです・・・。 本の始めの方のページと最後の方で少し変わった主人公たちの心情にも注目です。  ただ純粋に、相手の幸せを願えるって・・・簡単なようでなかなか難しいですよね。

そんなことに気づかせてくれたとても素敵な本でした。気になった方はぜひ読んでみて下さい。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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